「タバコちょーだい。」

とコンビニでおじさんが言う。

困惑する店員Aさん。

ちょっとずつ怒り始めるおじさん。

困惑する店員Aさん。

なんだこれ。


タバコの銘柄なんて無数にある。

”タバコ”だけじゃわからないでしょ。

店員Aさんが困惑するのはわかるし、かわいそう。

そう思うかもしれません。

でもこの話の続きはこうです。

「お前、わしが来たらマルメン(マルボロメンソール)だろ!ばかか!」

とおじさん。

おじさんが騒ぐので店員Bさんが出て来て対応。

「申し訳ありません。こちらですね。」

と理不尽に対してマニュアル通りに謝罪をする店員Bさん。

今にも泣き出しそうな店員Aさん。


確かに刺青の入ったイカツイおじさんは大迫力でした。

黒のバンTにダメージデニム、小太り体系でスキンヘッドにボコボコの骨格。

だいたい45歳くらいだったと思います。

いい歳して常識も身についてなくて、本当にかわいそう。

45歳児の存在に、日本人として恥ずかしさを覚えた私でした。

しかし、おじさんと店員さんの一連のやりとりに対して、

変なおじさん、かわいそうな店員さん、ではなく、

勇気のない店員さんだなあ、というのが私の感想でした。

一言、「タバコの銘柄はなんですか。」と聞けばよかったのに。

だって店員さんの立場ならそれくらい聞けません?

モジモジした態度になるからおじさんが調子に乗って怒鳴り始めたんだと思うんです。

おじさんだけではなく、勇気のない店員さんも、悪い点があったと言えるでしょう。

さて、勇気なんて一つも持ち合わせていない私が店員さんの勇気を語ったところで、今回のテーマ「勇気」についてお話ししていこうと思います。

戦う勇気、告白する勇気、一歩踏み出す勇気、美人にヒールで蹴られる勇気、、、

など、一口に勇気といっても登場する場面は様々です。

でも、すべての勇気に共通して存在するものがあります。

それは、「心の中での葛藤」です。

ある事象に対して、心の中で葛藤します。

この事象はやるべきか、やらないべきか。

当然、そこには自分にとって、他人にとっての利益が生じています。

メリット、デメリットみたいな。

考えに考えた末、どちらかの選択肢を選ぶ決断をします。

この決断することこそが、『勇気』です。

そして、私はこの『勇気』を持ち合わせていません。

人生において告白もしたことないし、何かと戦ったこともありません。

争うことがすごく嫌いで、自分が折れて解決するなら簡単に折れる性格なのです。

いわば、『臆病』なのです。

2年ほど前にあった私の臆病エピソードをご紹介します。

金曜日、仕事が終わり、早く帰ってウイニングイレブンをやりたい私は、自宅を目指して猛スピードで帰宅している最中でした。

私は普段、自宅と最寄駅の間は自転車、駅から会社へは電車を利用しています。

その日はスムーズに電車の乗り換えを済ませ、なんとも心地のいい気分。

土曜日、日曜日を待たずして今すぐにでもウイイレがしたい。

そんな気持ちで最寄の駅に到着しました。

あとは、自転車を10分漕いで帰るだけ。

自転車置き場に到着した私は微笑ましい光景を目にします。

高校生カップルが2人。男の子が女の子に気を使って自転車に座らせてお話をしている。

内容までは聞こえないけど、距離感的にはまだ付き合ってない感じ。

今から勇気を出して告白するのかな?

すごく青春。ものすごく青春。

おじさん、微笑ましくて仕方ないよ。

こんな青春私もしてみたかった。

思えば6年間男子校の私の青春は部活動のサッカーだけ。

汗と泥にまみれた青春。

バイセクシャルと噂の先生によくお尻触られてたっけ。

トイレで小をしていると大の個室から赤面した男子生徒二人出て来たこともあったっけ。

私は青春真っ只中の高校生を目撃してほっこりした気持ちになっていました。

ただ一つだけ、気になることが。

女の子が座っている自転車。あれ多分私のだ。。。

何度確認しても私の自転車だ。間違いない。

青春の1ページを私のようなおじさんの乱入で汚したくない。

どこかで時間を潰してもう一回来てみるか?

いや、でも早く帰ってウイイレをしたい。

まさに葛藤です。

その頃(多分)男の子の方も、告白するか否か迷っているのです。(妄想)

一つの空間で2人の男がそれぞれの葛藤と戦っているのです。

「よし、注意して自分の自転車を取り戻して帰るか!私の方が年上だ。何をビビる必要がある。最悪、力勝負になったところで勝てる!いやでも、どんな顔でなんて声かけてれば?」

数秒の間にものすごい葛藤と戦いました。

結論、自転車を置いて帰りました。

「明日どうせ駅に来るし、明日でいっか!」

勇気が出ずにその場から逃げた私の言い分はこんなところでした。

なんでこんなにも勇気が出ないのでしょうか。

学生の頃、忍たま乱太郎の「勇気100%」という曲たくさん聞いたのに。

ユウキくんという友達も4人いるのに。

これ多分、葛藤の時間が長すぎるからなんだと思うんです。

勇気には葛藤がつきものです。

葛藤というのは、メリットとデメリットを比較して戸惑っている状態のことです。

デメリットを考えるから迷ってしまう。

つまり、デメリットを全く考えずメリットのみを考えて判断すれば、勇気云々言う前に行動できるのです。

簡単に言えば、当たって砕けろ、と言うことです。

見切り発車の決断です。

そもそも、『勇気』と言う言葉はデメリットに向かうことを前提にしているのです。

勇気とは、普通の人が、恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気のこと。勇ましい強い心をいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/勇気

死を覚悟する状況にならない限り、1つでもメリットの可能性を見つけたら立ち向かって行けばいいのです。

失敗することがわかっていても立ち向かう姿は何よりもかっこいいです。

何度も失敗して、人は成長していくのです。

自分で言っていて恥ずかしいです。

大ブーメランですね。

さて、今回の話のオチ。

この世には、勇気をだせる人間と、そうでない人間が存在します。

私のように、勇気を出せない人間は葛藤時間を減らし、見切り発車しちゃいましょう。

多分何とかなります。

というか、ダサい男にだけはならないようにしたいものですね。


当然ですが、勇気を出して行った決断が必ずしも正解とは限りません。

自分が善と思って決断したとしても、他人から見たら悪の場合もあります。

例えば、実際にトロッコ問題の状況になった時。

勇気を出して選択したとしても後味が悪いのは確実です。

大事なのは自分が正しいと思うかどうかです。

告白にしたってそうです。

自分が正しいと思うなら勇気を出して告白するべきなのです。

もし、あなたに好きな人がいるのであれば勇気を出して告白しましょう。

後悔してからだと遅いですよ。失敗しても挑戦したあなたはかっこいい。

以上、告白したことのない私からでした。

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